164cmの小兵MF三戸舜介は異例の存在 J2→J1のステップアップに「大きな壁、大きな挫折はまだない」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

── それでも2年目もJ2で24試合に出場し、3年目の今季はJ1昇格。理想的なステップアップを続けているように見えます。

「まさに、そのとおりじゃないかなと思います。本当に理想的というか、つまずいていないというか。もちろん、小さな壁にはぶつかっていますけど、そこまで大きな壁、大きな挫折はまだないので。

 本当にこのクラブを選んでよかったと思うし、タイミングがよかったというか、恵まれているなって思っています。ただ、あまりにも(順調に)ポンポンときて、ほとんど挫折を感じていないので、ここからが少し怖いですね」

── 今季プロ3年目を迎え、自分なりに成長を感じる部分はどんなところですか。

「技術的なところはどうなのかわからないですけど、プロの世界に慣れ、気持ち的なところでも余裕を持てるようになったので、強気のプレーが出てきているのは成長したところじゃないかなと思います」

── 今季初めてJ1でプレーしてみて、どんなことを感じていますか。

「やっぱり(プレーの)強度が違うなって感じています。今は慣れてきたのでそこまでではないですけど、最初のころは筋肉痛になるくらい、しんどい試合もありましたから。

 あとは(プレーの)クオリティですね。J2とは質が違うなっていうのは感じます。ひとつミスしたらそこで(ゴールを)決められちゃうとか、こっちが優勢だったのに一気に逆転されてしまうとか、そういうところは(J2とは)違いがあると思います」

── 当初はサイドでプレーすることが多かった三戸選手ですが、伊藤涼太郎選手(シント・トロイデン/ベルギー)が移籍して以降、中央のポジションに入るようになりました。

「わからないことだらけですね、正直(苦笑)。どこに動いたらいいのか、ポジショニングは一番わからないところです。自分が思うように自由に動いてやってはいるんですけど、それが試合中にいい方向に行くこともあれば、悪い方向に行くこともあるので......。

 自由に動くことにプラスして、もう少し周りを見ながらやれるように。もっとポジショニングのところを勉強していかないといけないなって、やっていて思います」

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