「鎌田、三笘、久保の揃い踏みが見たい」福田正博が日本代表戦で森保監督に試してほしい組み合わせ、期待する選手たち (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Sano Miki

【初招集組の奮闘も楽しみ】

 日本代表初招集で言えば、川﨑颯太(京都サンガF.C.)は自チームでアンカーのポジションを任され、21歳ながらキャプテンマークを巻き、そのキャプテンシーは湘南ベルマーレ時代の遠藤航を彷彿とさせる。

 ポスト遠藤と目されがちだが、川﨑が次回のW杯よりも前の時点で遠藤を追い落とすような成長を見せてくれれば、日本代表は着実にレベルアップを遂げることになる。それだけに、この初代表を今後への糧にしてもらいたいところだ。

 海外組は本来ならばこの時期はオフシーズンで、来季に向けて英気を養うべき時期なため、6月シリーズでは出場時間が限定される可能性はある。そうしたなかでは数多くの選手がピッチに送り出されるだけに、与えられたチャンスを生かしてもらいたい。

 結果はもちろん必要なものだが、この時期はそれ以上に大切なものもある。それを得たと言えるような内容の試合を、日本代表が見せてくれることを楽しみにしている。

福田正博 
ふくだ・まさひろ/1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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