「日本のボランチといえば川﨑颯太でしょ」を目指し、パリ五輪は「ドイツでもスペインでも全然来いよ!」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「その時はまだ、自分が代表の中心になれてないなっていう気持ちもあったので、あまりショックはなかったです。選ばれるのが当たり前の選手だったら、海外遠征に行きたいって気持ちもあったかもしれないですけど。

 自分としては、J1で試合に出ていた斉藤光毅(FW/当時・横浜FC→現スパルタ・ロッテルダム)とかと一緒にやれることが本当に刺激になっていたので、国内キャンプでも全然楽しかった。3〜4日くらいの期間でも、自分にとってはすごく大きなキャンプでしたね」

── 結果的に、2021年のU-20ワールドカップは開催中止となりました。

「その頃はまだ、今の自分にとってのオリンピックほど(U-20ワールドカップが)身近なものではなかったですし、絶対に自分が選ばれてそこに出るんだっていう気持ちは全然なかったと思います。

 その後、曺(貴裁監督)さんに出会ってから、自分が代表に呼ばれたいとか、国際大会に出たいとか、そういうことを思うようになりました。プロ1年目の時は特に、まずはJリーグで試合に出ることに必死だったので、代表のほうにモチベーションを持っていけるほど余裕はなかった気がします」

── 曺監督からは代表について、アドバイスされることもあるのですか。

「曺さんの口グセじゃないですけど、『代表に選ばれて満足するんじゃなくて、(大事なのは)そこからだろ』っていうことはよく言われていて......。本当にそのとおりだと思います。

 代表に選ばれてるからOKじゃない。代表に選ばれて、そこでどういうプレーを見せられるか、どれだけ代表チームにプラスの影響を与えられるかを考えられるようになったのは、曺さんの影響かなと思います。

 もちろん、京都で試合に出て、どういうプレーをするかも、代表に選ばれるには大事な要素かもしれません。でも、やっぱり代表で何ができるかが大事だと思いますし、京都でいいプレーしていても代表では何もできなかったら、もう選ばれなくなると思うんで。

 どういうメンバーで、どういう相手と、どういうサッカーをしても、いつも自分がいいパフォーマンスをすることが大事だと思っています」

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