京都史上最年少キャプテンは「お前、誰だよ」からのスタート...21歳のMF川﨑颯太は直感で「俺がやるしかない」 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

── その分、重い荷物を背負うことにもなります。

「余計な荷物なのかもしれないですけど、それを背負っていてもチームで一番いいプレーをするくらいじゃないと、海外にも行けないし、日本を背負ってオリンピックも戦えない。

 もしかしたらキャプテンをやらず、自由気ままにやっていたほうがいいプレーができるかもしれないけど、ここを乗り越えられるかどうかで、自分のサッカー人生が大きく変わってくる。今はその重圧を背負ってプレーできることが、自分にとってはポジティブなことだと思っています」

── 今季ここまでのチーム状況を、キャプテンとしてどう見ていますか。

「チームとしてはまったく問題ないと思っています。そこの軸はブレてない。(第3節からの3連勝後に)連敗した試合でも、自分たちのやりたいことはできていましたし。

 戦い方うんぬんというよりは、細部のところや、自分たちがあと少しの勇気を持てるかどうか。今はそういうところが試されていると思います」

◆川﨑颯太・後編>>パリ五輪では「ドイツでもスペインでも全然来いよ!」


【profile】
川﨑颯太(かわさき・そうた)
2001年7月30日生まれ、山梨県甲府市出身。小学4年生からヴァンフォーレ甲府のアカデミーで育ち、高校から京都サンガF.C.U-18に加入。2020年にトップチームに昇格し、プロ2年目にレギュラーの座を獲得する。今季より背番号7に変更してキャプテンに就任した。日本代表ではU-18から各年代で呼ばれ、昨年はドバイカップU-23や欧州遠征を経験。ポジション=MF。身長172cm、体重70kg。

プロフィール

  • 浅田真樹

    浅田真樹 (あさだ・まさき)

    フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

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