久保建英と比較されてきた、もうひとりの才能。清水MF松岡大起「自分には自分のよさ。負けたくない」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 でも、実際に(ユースや高校の)練習に参加してみて、自分には今、何が合っていて、自分が一番成長できるところはどこなのかと考えた時に、やっぱり(Jクラブの)ユースでした」

---- 「自分が一番成長できる」とは、プロになるために、ということですか。

「そうですね。中学生だった自分が描いていた夢や目標があるなかで、それに近づくためには何が必要なのかっていうところは......当時はそれを口で言うのがけっこう難しかったんですけど、練習を体感してみたことで、それが具体的な形になったと思います。また、やっていてすごく楽しかったっていうのもあったので。あとは環境もすごくよかったですし、そこにも魅力を感じました」

---- 鳥栖U−18で一番鍛えられ、伸びたと思うところはどこですか。

「自分の持ち味であるボールを奪いきるところは、中学の時より伸びたなっていう感覚はありますし、対人での強度というところでも、まだまだですけど、伸びた感覚はあります」

---- 小さい頃からボランチだったのですか。

「小学校から中学の途中まではFWをやっていて、かなりゴールに貪欲な選手でした。ボランチは中学の途中からやり始めたという感じです」

---- 結果的にボランチとして鳥栖U−18時代に頭角を現し、高校2年生の時には早くも2種登録でトップチームに加わりました。

「そういったトップチームと密な関係というのも、クラブユースのよさですし、そこも(進路選択にあたって)いいなと思ったところではありました。高校年代でしっかり結果を出したことで、トップの練習に呼んでいただけて、すごい経験をしているなって感じていましたし、今後プロの世界でやっていくためにどうすればいいのかを、より早く自分のなかで考えられたことはすごく大きかったのかなと思います」

---- しかも翌2019年には、まだ高校3年生ながら6月にプロ契約。この年、シーズンを通して主力選手としてリーグ戦にも出続けています。

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