飛び級で東京五輪、20歳でA代表入り。松岡大起の次なるステップは「プレミアリーグで活躍したい」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

---- まだコンディションが戻りきっていなかった、と。

「当時、自分のなかでそういう感覚はなかったんですけど......。清水でも途中から試合に出ることが多かったので、多少なりとも(コンディションが戻っていないところが)あったのかなって、今振り返ると思います」

---- 9月にはヨーロッパ遠征があり、さらにレベルが高い相手、スイス、イタリアと親善試合で対戦しました。

「すごく体も動いて、しっかりプレーできた感覚はあったので、やれることはやったっていう気持ちがありながらも、欲を言えば、(スイス戦のみの出場だったので)もっともっと試合に出てアピールしたかったなってすごく思います」

---- アジア勢相手の試合とは違いましたか。

「ヨーロッパとアジアとでは、強度にしても、切り替えの速さにしても、全然違うなっていうのはすごく感じました。

 また、自分たちは代表活動のなかでセットプレー対策を集中してやっていて、U−23アジアカップの時はセットプレーから失点することなくやれたんですけど、ヨーロッパでは1試合目(スイス戦)の序盤でセットプレーから失点してしまった。そこは一人ひとりが感じたものをしっかりと次につなげないといけないですし、それは全員が感じていることだと思います」

---- U−21代表のボランチは、J1で活躍している選手だけでなく、田中聡選手(湘南ベルマーレ→コルトレイク/ベルギー)のようにすでに海外移籍した選手もいて、競争が激しいポジションです。

「一人ひとりに違ったよさがあるとは思いますが、ピッチに入ったら全員がライバル。チームとして何を求められているのかを感じながらも、この選手がいないとダメだなって思われるぐらいにならないといけないと思っています。海外にいるから、日本にいるから、というのは関係なく、ピッチの上で結果を出し続けた選手がパリオリンピックや、そういった大きな大会に残れる選手になるんだと思います」

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