日本代表がブラジルW杯で惨敗した理由。平穏すぎたザックジャパンの4年間 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by JMPA

【ディテールで敗れた日本代表】

 香川もドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド、ドルトムントと移籍をくり返したが、2011年当時のようなパフォーマンスは拝めなくなっていた。所属クラブで活躍できずにいた2人が代表の中心選手を張る姿は、けっして健康的とは言えなかった。

 香川はポジショニングにも難を抱えていた。4-2-3-1の3の左を任されながら、本田が構える1トップ下付近で多くの時間プレーした。マイボールの時以上に問題だったのは相手ボール時で、「3の左」はそのまま穴になった。

 初戦のコートジボワール戦で喫した2失点は、その穴を突かれた結果だった。まさにディテールの問題になるが、初歩的な問題でもあった。日本を偵察したチームには、穴はどこなのか、一目瞭然だったはず。

 ラスト6カ月、細部を詰めずに本大会に臨み、あっさり沈んだザックジャパン。ドタバタ劇を演じた挙げ句、大手術を敢行して臨んだ4年前の岡田ジャパンが、必要以上に懐かしく感じられた。
(つづく)

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