ハリルホジッチよ、2日前合流の本田と長友はベンチに回せ

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 同じ過ちを繰り返さない。当たり前だが、それが10月6日に埼玉スタジアムで行なわれるイラク戦のポイントになる。では、同じ過ちとは何か――。

ミランで出場機会のない本田圭佑をスタメンで起用するべきかミランで出場機会のない本田圭佑をスタメンで起用するべきか 9月に開幕したロシア・ワールドカップ・アジア最終予選。日本代表は今、1997年のフランス・ワールドカップ・アジア最終予選以来と言ってもいいぐらい、厳しい状況を迎えている。ホームで迎えたUAEとの初戦に敗れ、出ばなを大きく挫(くじ)かれてしまった。

 さらに、ハリルホジッチ監督を悩ませているのが、所属クラブで出場機会に恵まれていない欧州組のことだ。招集した15人の欧州組のうち(その後、FW宇佐美貴史とFW武藤嘉紀が負傷のために辞退)、コンスタントに試合に出られているのは、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)の4人だけ。2試合続けて控えに回ったMF長谷部誠(フランクフルト)はスタメンに返り咲いたが、FW本田圭佑(ACミラン)、DF長友佑都(インテル)、MF香川真司(ドルトムント)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)らはほぼ試合に出られておらず、状況は9月よりも厳しくなっている。

 それだけに、メンバーの入れ替えも考えられたが、ハリルホジッチ監督は「彼らを外したら、ほかに誰が代わりにいるのか」と、欧州組への信頼の厚さを示した。だが一方で、メンバーを簡単に入れ替えられないのは、時間のなさも要因だろう。

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