インフル離脱で痛感する「不動のキャプテン」遠藤航の重要性 (4ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 起用されたポジションも、遠藤の能力を証明するものだった。

 湘南ベルマーレU-18からトップチームへはセンターバックとして昇格した。U-19日本代表でもセンターバックを任されている。現在の湘南では3バックの右ストッパーを務め、U-23日本代表ではボランチやアンカーとしてプレーしている。

 だが、東アジアカップでハリルホジッチ監督に託されたのは、右サイドバックだった。その「ほとんどやったことない」ポジションで2試合続けてプレーして指揮官を納得させると、3試合目にはボランチに指名され、ここでもフル出場した。

「以前はセンターバックにこだわりがあったんですけど、今はそこまでないというか。今、理想とするのはセンターバックでもストッパーでも中盤でもサイドバックでも、質の高いプレーを見せられるプレーヤー。新しいポジションにチャレンジすれば、それだけプレーの幅が広がるし、監督にとっても使い道が多いんじゃないかと思うんです」

 遠藤が近年、心がけているのは、自身の能力を全体的に上げていく作業だ。ポジションを選ばないというのも、その取り組みのひとつである。

「27 歳ぐらいになれば、ひとつのポジションにこだわってやっていくべきだと思いますけど、今はいろんなポジションをこなすことで自分の新しい一面が発見できるし、成長につながると思っていて。だから、なんでもできるようになりたいと思っています」

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