ザックジャパンのワントップの座を手にするのは誰か?
開幕を控えるW杯ブラジル大会の準備試合の第2戦、日本対コスタリカが日本時間6月3日の朝10時から行なわれる。
テーマは先日のキプロス戦(5月27日)と同じく、選手のコンディションや試合勘の見定めと、戦術や連係面の確認だ。
アメリカ合宿で調整を続ける日本代表チーム チームとしての基本姿勢や、選手がやるべきことの確認はすでに済ませてある。あとは、コートジボワールとのW杯初戦に向けて、いかに100%の状態に持っていけるか。
アメリカに入ってから、フィジカルトレーニングの量は減ってきているが、それでも「今もまだ負荷を掛けている状態」とザッケローニ監督は言う。合宿を張るフロリダ州クリアウォーターは、W杯の舞台となるレシフェやナタルと似た高温多湿の気候で、選手はまだアジャストし切れていない部分もある。
したがって「プレーの内容や結果より、引き続き、判断力や頭のキレを高めてほしいというオーダーを出そうと思っている」と指揮官は明かす。
試合の前日会見におけるザッケローニ監督の言葉を聞く限り、コスタリカ戦でスタメン出場しそうな選手が5人いる。
シーズン中に、所属クラブであまり出場機会を得られなかった選手たち――本田圭佑、香川真司、ケガから復帰したばかりの選手たち――長谷部誠、内田篤人、吉田麻也の5人である。
本田と香川に関しては「多くの時間を与えなければならない」とザッケローニ監督は明言。そのうえで「90分フル出場を約束しているわけではないが」と続けたが、スタメンで起用し、なるべく長くピッチに立たせることで、彼らに試合勘を取り戻させたいという指揮官の思惑がうかがえた。
長谷部、内田、吉田の3選手についても「キプロス戦では45分やらせたが、次はもう少し長い時間トライしてみようと思っている」と語ったザッケローニ監督。長谷部は前日練習で一部別メニューの場面もあったが、本人は「問題ない」と説明。彼らを45分以上プレーさせるつもりなら、先発させると考えるのが自然だろう。
一方、読めないのが、4-2-3-1の布陣のワントップの人選だ。
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