代表セカンドGK、西川周作が東アジア杯で実感したこと

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Fujita Masato

 プロ入り1年目で大分の正GKの座をつかみ取り、現所属の広島でもゴールマウスを守る西川周作にとって、日本代表はベンチメンバーとしてすごす数少ない場だ。

「ベンチでも、代表の一員としてできることはあると思います。ベンチだからこそ見えるものもあるし、無駄にはならないと思っています」

優勝を喜びながら、失点を悔やんだ西川周作優勝を喜びながら、失点を悔やんだ西川周作 西川はそう語っている。その言葉は決して嘘ではないだろう。それに代表の一番手である川島永嗣は、ひとつの椅子を争うライバルではあるが、尊敬する先輩でもある。

「実は、英語を勉強しようと思って、永嗣さんが英語の勉強の仕方を書いた本(『本当に「英語を話したい」キミへ』世界文化社)を買ったんです。あんな本書いちゃうなんて、永嗣さん、すごいですよねえ」などと、心底感心した様子で話す。ピッチ外でも良好な関係にあることがうかがえる。

 とはいえコンフェデ杯中に、ふと漏らすことがあった。「やっぱり試合に出たいですね......」と。当然といえば当然の思いが、彼にもある。

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