イラク戦は「代表サバイバル」第一弾。チャンスをつかむのは誰か? (3ページ目)
とはいえ、指揮官がどんなにメンバーの刷新を図ろうとしても、選手が“笛吹けど踊らず”では話にならない。
イラク戦で従来の控え組が今後を期待させるに十分な活躍を示したうえで、さらにJリーグで活躍する選手――柿谷曜一朗(C大阪)や柴崎岳(鹿島)といった若手だけでなく、豊田陽平(鳥栖)や佐藤寿人(広島)といった中堅以上の選手も含めて――が主力組を脅かすようになってこそ、ザッケローニ監督の言う「チーム全体の成長」につながることになる。
つまりイラク戦は、日本代表がさらにチーム力を上げられるかどうかの物差しとなる試合。控え組も捨てたものではない。そう思わせることができれば、今後の日本代表への期待も大いに高まるはずだ。酒井高は言う。
「イラク戦でアピールすることが今後につながるし、その第一歩になる」
もはやイラク戦は消化試合ではありえない。今後の日本代表への期待が高まるか否かが、このイラク戦にかかっていると言っても大袈裟ではない。日本代表の「コンフェデ以後」を占ううえで、重要な一戦となりそうだ。
■イラク戦予想先発メンバー
GK 川島永嗣
DF 右から酒井宏樹 伊野波雅彦 今野泰幸 酒井高徳
ボランチ 右から細貝萌 遠藤保仁
2列目 右から岡崎慎司 香川真司 乾貴士
FW ハーフナー・マイク
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