【日本代表】本田圭佑「このチームには、ずっとやってきた信頼関係がある」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

ブラジルW杯まで724日
『ザックジャパンの完成度』

連載◆第2回:本田圭佑(前編)

オマーン戦、ヨルダン戦でゴールを積み重ねた本田圭佑。攻撃の中心として存在感を示した。オマーン戦、ヨルダン戦でゴールを積み重ねた本田圭佑。攻撃の中心として存在感を示した。ブラジルW杯出場を目指して、アジア最終予選に挑んでいるザックジャパン。そのメンバーにスポットを当てながら、日本代表の「現在地」を探っていくこの連載。今回は6月の3連戦で、その存在の大きさを改めて証明した、本田圭佑の「裏のない」言葉に迫る――。

「W杯で優勝する」

 本田圭佑がそう宣言する、日本代表のチーム作りは、2010年南アフリカW杯終了直後から始まった。

 ザッケローニが日本代表の監督に就任し、2011年アジアカップで優勝。本田は、大会MVPに輝いた。その後、右ヒザの怪我で長期離脱を余儀なくされ、本田不在の中、日本はブラジルW杯3次予選を突破した。

 そして2012年6月、ブラジルW杯最終予選がスタート。ホームの初戦、日本はオマーンに3-0と快勝し、続く2戦目のヨルダン戦も6-0と圧勝した。本田自身もオマーン戦は先制点、ヨルダン戦ではハットトリックを達成するなど、2連勝に大きく貢献した。

 ベスト16入りした南アフリカW杯から2年が経過し、ブラジルW杯最終予選が始まった今、まずはヨルダン戦後のチームの完成度を、本田はどう見ていたのだろうか。

「2試合を終えた時点で、それを話すのは時期尚早かな、と思います。オーストラリア戦後は、また違う課題が残っていると思うし、さらに強いチームとやったときには、まったく違う課題が出てくる。この2試合は、いい部分がたくさん出たけど、悪いことを見つめ直すことのほうが勝ったときは大事なんで。完成度という点では、満足できるものではないし、(選手は常に)満足してはいけないと思っている」

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