【パ・リーグ順位予想】五十嵐亮太がオリックス4連覇を阻止すると考える大型補強チームと投手力充実の球団は? (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

【5位:日本ハム】

 オフに補強も行ない、新庄剛志監督になって成長した選手も多くいます。彼らの能力をフルに発揮できれば、上位を狙えるだけの力はあります。ただ、新外国人選手はシーズンが始まってみないとわからない部分がありますし、若手にしても調子にムラがある。シーズンを戦うとなると、そうした波をいかに少なくできるかが重要になります。新庄監督はこの2年間、選手の能力を引き出すことを頭に置いてやってきました。今年はその力を安定して出せるかどうか。そこがカギになってくるんじゃないでしょうか。

 日本ハムは能力の高い選手はたくさんおり、楽しみなチームであることは間違いありません。新庄監督もこの2年間、選手を見極めてきたなかで「こういうチームを目指したい」という形は見えていると思います。安定感という部分でこの順位にさせてもらいましたが、勢いに乗ればAクラスは十分にあります。

【6位:楽天】

 日本ハムとは逆で、楽天はベテランが引っ張っていかなければいけないチームです。とくに投手の年齢層がほかのチームと比べてちょっと高い。そこに若い選手が出てきたら面白さはあるのですが、現時点で見えてこない。

 長い目で見た時に、今の楽天は若い選手を育てなきゃいけない時期なのかなと。そこでうまくハマればいいのですが、去年の戦いからしても、大きく順位が上がるというのが見えてこないので6位にさせていただきました。


五十嵐亮太(いがらし・りょうた)/1979年5月28日、北海道生まれ。千葉・敬愛学園から97年ドラフト2位でヤクルトに入団。プロ2年目の99年にリリーフとして頭角を現し、一軍に定着。04年はクローザーとして37セーブを挙げ、最優秀救援投手賞のタイトルを獲得。09年オフにメジャー挑戦を表明し、メッツと契約。12年はブルージェイズ、ヤンキースでプレーし、13年にソフトバンクと契約し日本球界復帰。18年オフに戦力外となるも、ヤクルトと契約。19年は45試合に登板したが、20年10月に現役引退を表明。現在は解説者として活躍している。

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