西武・平良海馬は日本プロ野球の最先端を走る投手 最新理論は「アウトコース低めを狙うのはまったく意味がない」 (5ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke

── 三振を取ってフォアボールを出さなければ、ついてくるものがある、と?

「そうです。フォアボールもちょっと多いと思うんで、そこも減らしていければいいかなと思いますね(※)。フォアボールでランナーを出すと失点のリスクが高まるので、そこはやっぱり抑えていかなきゃいけないっていうところです」

※=2023年の与四球はリーグで4番目に多い55個。

(後編につづく)

◆平良海馬・後編>>目標は160km超え「一番の喜びは球速が出た時。沢村賞は興味ない」


【profile】
平良海馬(たいら・かいま)
1999年11月15日生まれ、沖縄県石垣市出身。八重山商工から2017年ドラフト4位指名で西武ライオンズに入団。2年目に一軍入りを果たし、同年8月に初ホールド&初セーブを記録。2020年はセットアッパーに定着して沖縄県出身初の新人王を受賞する。2022年は34ホールドで最優秀中継ぎ投手を獲得するも、2023年は先発に転向して11勝をマーク。日本代表としては東京五輪メンバーに選ばれて金メダルを獲得。ポジション=投手。身長173cm、体重93kg。

プロフィール

  • 中島大輔

    中島大輔 (なかじま・だいすけ)

    2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。

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