中田翔が「らしさ」全開 キレイごとを言うつもりはさらさらなし 「記憶に残る選手でありたい」 (3ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Murase Hidenobu

── これまで多くの人に応援され、また叩かれ続けた中田さんならではの信念だと思います。

中田 いや、それも信念とかいうものじゃなくて"普通のこと"です(笑)。

── 最後に選手としてラストスパートと位置づけているドラゴンズでの中田翔は、どんな選手でありたいと考えていますか。

中田 このまんまです。自分らしくやっていきたいですし、自分らしく終わりたいですし。う〜ん、まぁね。その結果、皆さんの記憶に残るような選手でありたいなとは思います。そして最後にドラゴンズで優勝できたら最高じゃないですか。みんな、そこを目指して今の時期、ハードな練習を毎日やっていますし、僕自身もそこへの気持ちが強いですからね。今はしっかりこのキャンプでアピールしてレギュラーを勝ちとりたいと思っています。はい。


中田翔(なかた・しょう)/1989年4月22日、広島県生まれ。大阪桐蔭高から2007年のドラフトで日本ハムから1位指名を受けて入団。プロ4年の11年にレフトのレギュラーをつかみ、12年は全試合出場を果たす。14年に打点王のタイトルを獲得し、15年には自己ベストとなる30本塁打、102打点をマーク。以降も主軸として活躍するも、21年8月に同僚への暴力行為が発覚し無期限出場停止となっていたが、数日後に巨人への交換要員なしでのトレードが発表された。22年はシーズン途中から4番を務め、一塁でゴールデングラブ賞を獲得するなど活躍し、新たに3年契約を結んだ。だが23年は出場試合数が激減し、シーズン終了後に自らオプトアウトを選択して巨人を退団。その後、中日への移籍が決まった。

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プロフィール

  • 村瀬秀信

    村瀬秀信 (むらせ・ひでのぶ)

    1975年生まれ。神奈川県出身。茅ケ崎西浜高校野球部卒。主な著書に『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』、『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』など。近著に『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』がある。

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