ロッテで「いきなり13、14勝するかも」とOB清水直行が若手投手に注目 野手では「体がひと回り大きくなった」藤原恭大に期待 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――先発の頭数のお話がありましたが、唐川侑己投手が先発に再転向。東條大樹投手も先発への転向が示唆されていますね。

清水 それは、もちろん先発ローテーションの谷間を埋めるという狙いはあるでしょうが、リリーフが充実してきたという理由もあると思います。昨年は西村天裕投手、坂本光士郎投手、澤田圭佑投手ら移籍組がいい働きをしてくれましたし、横山陸人投手も存在感が出てきた。昨年から少しロングリリーフもできるようになってきた中村稔弥投手、真っすぐの質がよくなってきた鈴木昭汰投手にも期待しています。

 それと、元阪神の育成で獲得した二保旭投手は、キャンプ初日からけっこう多くの球数を投げていますし、昨年にヤンキースで31試合に登板したジミー・コルデロ投手も獲得した。益田直也投手や澤村拓一投手も含めてリリーフは層が厚くなってきているので、何度も言うように課題は先発。そう考えると、やはり中森投手ら若手ピッチャーがひとり、またひとりと台頭してくることが求められます。

【プロフィール】
清水直行(しみず・なおゆき)

1975年11月24日に京都府京都市に生まれ、兵庫県西宮市で育つ。社会人・東芝府中から、1999年のドラフトで逆指名によりロッテに入団。長く先発ローテーションの核として活躍した。日本代表としては2004年のアテネ五輪で銅メダルを獲得し、2006年の第1回WBC(ワールド・ベースボールクラシック)の優勝に貢献。2009年にトレードでDeNAに移籍し、2014年に現役を引退。通算成績は294試合登板105勝100敗。引退後はニュージーランドで野球連盟のGM補佐、ジュニア代表チームの監督を務めたほか、2019年には沖縄初のプロ球団「琉球ブルーオーシャンズ」の初代監督に就任した。

プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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