ロッテで「いきなり13、14勝するかも」とOB清水直行が若手投手に注目 野手では「体がひと回り大きくなった」藤原恭大に期待 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【内野はポジション変更など激しい動き】

――内野はセカンドの中村奨吾選手がサード、ショートの藤岡裕大選手がセカンドへ。ドラフト1位ルーキーの上田希由翔選手はサードやファーストの候補で、元DeNAで新加入のネフタリ・ソト選手はファーストの第一候補と予想されますが、さまざまな動きがありますね。

清水 これまでは、セカンドの中村選手の"替え"を作らないままでした。なので、セカンドを含む各ポジションの競争力を高め、内野陣の厚みを持たせるという意味でも、今年の動きはいいと思います。ここ数年の中村選手は出ずっぱりで、調子を落とす時期も目につきましたが、休ませながら使う選択肢も生まれます。

 ファーストのソト選手を休ませる時は、安田尚憲選手をはじめ、上田選手らを守らせることもできる。新たにセカンドを守る藤岡選手は、慣れるまで苦労すると思いますが、キャンプ中の練習試合ではいい動きを見せていました。

――ファーストでソト選手が期待通りの活躍を見せれば、DHにはグレゴリー・ポランコ選手がいますし、山口航輝選手も内外野の争いを勝ち抜かなければいけませんね。

清水 山口選手はとにかく、打てるかどうか。ファーストであればソト選手らとの争いになりますし、外野も先ほど挙げた選手らのほか、岡大海選手、石川慎吾選手、現役ドラフトで加入した愛斗選手もいて競争は例年以上に激しくなります。それと、僅差の試合終盤は守備範囲の広い選手が効いてきますが、やはりスタメンには打てる選手を並べないと勝てない。パ・リーグはどのチームもピッチャーがいいですからね。
 
 昨年はリーグ2位でしたが、首位のオリックスには15.5ゲーム差をつけられています。差は相当あると思うので、全体的な底上げができなければ勝負になりません。

――昨年の本塁打王・ポランコ選手の活躍に加え、ソト選手への期待が高まりますね。

清水 ソト選手はハマれば必ず打ってくれると思います。右バッターですが、逆方向にも強い打球を打てるのがいいですね。ZOZOマリンスタジアムは右中間の打球が伸びやすいので、逆方向に強い打球を打てれば、長打はもちろんスタンドインすることも増えるでしょう。

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