松坂大輔と黄金バッテリーを組んだ細川亨 目からウロコだった「西武の捕手の座り方」 (4ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 2017年に楽天へ移籍しました。思い出に残っていることは何ですか。

細川 楽天は2013年にチームを日本一へと導いた嶋基宏捕手がいましたが、彼がいろいろと聞いてきてくれたり、ミーティングでの私の発言を汲みとってくれたり......うれしかったですね。また、6月に生まれ故郷である青森で楽天初の公式戦が開催され、スタメンマスクを被ったことも印象深いです。

── そして2019年から2年間ロッテでプレーし、2020年シーズンを最後に現役引退。

細川 ロッテは福浦和也さんの印象が強いです。福浦さんは「ミスター・ロッテ」と呼ばれていただけあって、人として、野球人としてすばらしい方でした。あと捕手では、当時25歳の田村龍弘がレギュラー格でした。青森の光星学院(出身は大阪)ということもあって、慕ってくれましたが、生意気でしたね(笑)。

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細川亨(ほそかわ・とおる)/1980年1月4日、青森県生まれ。青森北高から青森大に進み、2001年自由獲得枠で西武に入団。08年にベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。10年オフにFAでソフトバンクに移籍。13年から2年連続100試合以上に出場するなど、常勝チームの正捕手として活躍。16年オフにコーチ就任を断り自由契約となるも、楽天に移籍。18年オフに戦力外となったが、ロッテと契約。2年間プレーし、20年限りで現役を引退。引退後は21年から発足する熊本の独立リーグ「火の国サラマンダーズ」の監督に就任。22年からは社会人野球「ロキテクノ富山」のバッテリーコーチ兼ディフェンス担当として活躍中

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