ソフトバンク・小久保裕紀が目指す新時代の監督像「今の選手には経験や感覚を伝え続けるだけでは響かない」 (5ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro

── 3月のペナント開幕戦はビジターでのオリックス戦です。今のソフトバンクにとって、最も倒さなくてはいけない相手だと思います。

小久保 もちろんです。

── 143分の1なのか、それともやはり開幕は特別なのか?

小久保 まだ考えてないですが、一軍監督の初陣なので143試合のなかの1試合でいこうと思っても、そうならないと思う。だったら大いに意識する開幕3連戦にしようかな。ただガッつきすぎたら、コーチには僕を止めるように事前に話しておきますよ(笑)。


小久保裕紀(こくぼ・ひろき)/1971年10月8日、和歌山県生まれ。星林高から青山学院大に進み、92年のバルセロナ五輪で学生から唯一日本代表に選手され、銅メダル獲得に貢献した。93年、逆指名(ドラフト2位)でダイエー(現・ソフトバンク)に入団。2年目の95年にレギュラーに定着し、本塁打王に輝く。99年にも打点王のタイトルを獲得した。03年オフに巨人に移籍し、07年にFA権を行使して古巣に復帰。09年からはキャプテンとしてチームをまとめ、11年には日本シリーズでMVPを獲得。12年には通算2000本安打を達成し、同年限りで現役を引退。引退後は13年から17年まで侍ジャパンの監督を務め、21年にソフトバンクの一軍ヘッドコーチ、22、23年は二軍監督、24年から一軍監督として指揮を執る

プロフィール

  • 田尻耕太郎

    田尻耕太郎 (たじり・こうたろう)

    1978年生まれ、熊本市出身。 法政大学で「スポーツ法政新聞」に所属。 卒業後に『月刊ホークス』の編集記者となり、2004年8月に独立。 九州・福岡を拠点に、ホークスを中心に取材活動を続け、雑誌媒体などに執筆している。

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