徳光和夫が巨人に愛のムチ「岡本和真は勝負強い打者になってほしい」「中継ぎ投手が踏ん張りきれない」 (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【菅野智之は"野球界のイクイノックス"へ】

 若手の話ばかりをしてきましたが、もちろん経験豊富な戦力もV奪回には必要不可欠です。

 とくに、期待したいのが菅野智之投手ですね。これまではやっぱり原辰徳監督の甥っ子であることのプレッシャーは、意外なほど大きかったんじゃないかな......。原貢さんから続く、原野球一家の看板を背負ってきた。彼はまさに野球界のサラブレッドです。再び菅野の本来の力を発揮し、「野球界のイクイノックス」になってもらいたいですね。

 幸か不幸か、他球団には今や"菅野はあんまり怖くない"って思われていると思います。でも、34歳になった菅野投手は、もうひと花咲かせることができる。ソフトバンクの和田毅投手をはじめ、30歳を過ぎていいピッチングをしている投手がずいぶん多いじゃないですか。このままでは絶対終わらない選手をひとり挙げろ、と聞かれたら、僕は菅野投手を挙げます。来季は本当に期待大。注目してみて。

 先発陣は菅野投手、戸郷翔征投手、山﨑投手までは計算できる。この3本柱がしっかりすることによって、あと2本をつくればいい。その2本には、まずグリフィン。赤星投手も入れていいかな。ここにドラ1の西舘勇陽投手も加わってくるかどうか。

 先発投手の目処は立っていて、期待できる若手も多い。たしかに来季も阪神は強いかもしれませんが、我が巨人軍も負けてはいません!


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【プロフィール】
徳光和夫 とくみつ・かずお 
1941年、東京都生まれ、神奈川県茅ヶ崎市在住。立教大学卒業後、1963年に日本テレビに入社。アナウンサーとして『ズームイン!!朝!』や『NTV紅白歌のベストテン』、プロレス中継などの多数番組で活躍。1989年、フリーアナウンサーに転身。現在まで、アナウンサーやタレントとして活動している。熱狂的な読売ジャイアンツファンで、「CLUB GIANTS」アンバサダーも務める。箱根駅伝好きでもあり、毎年、沿道で観戦している。

プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

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