谷佳知が「近鉄との合併はみんな嫌だった」と振り返る04年球界再編 原・巨人には「喜んで移籍しました」 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 素朴な疑問ですが、夫婦揃って「五輪メダリスト」というのはどんな感じでしょうか。

 僕も妻(亮子夫人)も、メダルは実家に置いています。その時はうれしくても、終わったら「次の目標」です。振り返ることはないですし、必要もないと思っています。

── 現在は、社会人野球の東芝でエグゼクティブ・アドバイザーを務めています。近い将来、プロ野球のコーチ、監督の声がかかる可能性があります。谷さんにとって、一番影響を受けた指導者はどなたでしょうか。

 仰木彬監督ですね。「データの活用」「野球における勘」「人を見る目」がすごい。仰木監督のような指導者になりたいと考えています。現在はアマチュアを指導していますが、選手には「打席に入る雰囲気を大事にしなさい」と伝えています。なぜなら、練習に基づいた技術と自信が確かなら、その雰囲気もつくれるということです。

── 走攻守の各分野ですばらしい実績を残されました。すばらしい後進を育成されることを期待しています。

 ありがとうございます。


谷佳知(たに・よしとも)/1973年2月9日、大阪府生まれ。尽誠学園高から大阪商業大、三菱自動車岡崎に進み、96年ドラフト2位でオリックスに入団。2年目からレギュラーとなり、02年に盗塁王、03年に最多安打のタイトルを獲得。06年に巨人に移籍し、勝負強いバッティングで2度の日本一に貢献。14年にオリックスに復帰し、通算2000安打まであと72本に迫りながらも、15年に現役を引退した

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