久保康友がドイツで苦労していること「今月使えるお金は、あとこれだけか......」 (5ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文・撮影 text & photo by Suzuki Toshiki

── それだけ旅行に行っていたら、野球での稼ぎは......。

「そんなん、余裕で(予算)超えますよ。だから痛いんです(笑)。長く生活はできない。先進国でこの生活は厳しい。途上国だったら小遣いの範囲内でこの生活を一生できるんですけどね」

── いつかは中南米でもプレーしたい?

「野球で行けたら、一番理想なんでしょうけど」

── この生活をどのくらい続ける予定ですか?

「そんなん、考えてないですわ。飽きたら辞めますもん。でも、まだ行けてない地域がいっぱいあるんで。

 人と一緒にやっていると『なんでこの考えになるのかな...』って思うんです。それを考えていて行きつくのは、結局は『文化』とかそういうものだったりする。なので(自分の興味が)世界遺産とかになっていくんですよね」

<了>


【profile】
久保康友(くぼ・やすとも)
1980年8月6日生まれ、奈良県橿原市出身。右投右打。大阪・関大一高3年時に選抜高校野球大会で準優勝。卒業後、社会人野球の松下電器で6年間プレーした後、千葉ロッテマリーンズに自由獲得枠で入団。2005年に新人王を獲得。2009年から2013年まで阪神タイガースに在籍し、オールスター選出やリリーフも経験した。2014年から横浜DeNAベイスターズで4季プレー。日本プロ野球13年間の現役生活で97勝86敗6セーブを記録。米国独立リーグやメキシコなど海外も渡り歩き、昨年は関西独立リーグの兵庫ブレイバーズに所属。今季はドイツのブンデスリーガ1部ハンブルク・スティーラーズで白球を追う。

プロフィール

  • 鈴木智貴

    鈴木智貴 (すずき・としき)

    1981年生まれ、静岡県出身。2010年からドイツ在住。DFB公認B級(UEFA−Bレベル)指導者ライセンス保有。これまでに左右アキレス腱断裂と左膝半月板損傷を経験しており、手術歴"だけ"はプロ選手並み。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る