清水直行が分析する好調ロッテの投手陣 「クローザー固定」が理想、キーマンは「7回を頑張っているピッチャー」 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

【投手陣のキーマンは?】

――今シーズンはここまで3試合に先発し、プロ初勝利を挙げた森遼大朗投手はいかがですか?

清水 森に必要なのは経験です。シーズンを通じて一軍で投げる経験や、相手チームの1巡目を抑えた後に2巡目をどう抑えていくか、連打を食らった時にどうやって間をとるか、どうすれば最少失点で切り抜けられるのか、といったことが必要なのですが、それは経験しないと身につきません。

 投げる能力はあるので、経験を積んでそういったことができるようになれば、ピッチャーとして次のステージに行けると思います。僕の投球フォームに似ていると言われたりもしているようですが、僕はあまり似ているとは思いません(笑)。足を上げた時のグラブの高さや、そこからグラブを下ろしていく動作のちょっとした部分は似ているかもしれませんが。

――先発もリリーフも含めたピッチャー陣の今後のキーマンを挙げるとすれば?

清水 冒頭でも触れたように、佐々木朗希は特別なので置いといて、やはり7回を頑張って投げてくれているピッチャーたち。特にペルドモです。今は彼の頑張りがかなり効いているので、ここが崩れてしまうとけっこうしんどくなるでしょう。

(吉井監督&野手編:吉井理人監督の選手起用法バレンタインに「非常に似ている」 吉井スタイルの特徴>>)

【プロフィール】
清水直行(しみず・なおゆき)

1975年11月24日に京都府京都市に生まれ、兵庫県西宮市で育つ。社会人・東芝府中から、1999年のドラフトで逆指名によりロッテに入団。長く先発ローテーションの核として活躍した。日本代表としては2004年のアテネ五輪で銅メダルを獲得し、2006年の第1回WBC(ワールド・ベースボールクラシック)の優勝に貢献。2009年にトレードでDeNAに移籍し、2014年に現役を引退。通算成績は294試合登板105勝100敗。引退後はニュージーランドで野球連盟のGM補佐、ジュニア代表チームの監督を務めたほか、2019年には沖縄初のプロ球団「琉球ブルーオーシャンズ」の初代監督に就任した。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る