【篠塚和典のセ・リーグ順位予想】3連覇を狙うヤクルトは4位 「巨人と阪神がリーグを引っ張らないと面白くない」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

【2位予想:阪神】

――阪神を2位と予想した理由を聞かせてください。

篠塚 岡田彰布監督は選手をどう起用していくか、調子に乗せていくかという部分に長けている監督なので、そこに期待です。ただ、思っていることをけっこうズバズバ言うので、選手がどう受け止めるかにも注目しています。

 あとはピッチャー陣がいいですよね。昨シーズンはチーム防御率がよかった(リーグトップの2.67)ですし、大崩れはしないと思います。打つほうもいいので、阪神は投打の総合力が高いです。

――野手陣に関しては、主軸の大山悠輔選手は一塁、佐藤輝明選手は三塁で固定することを明言しています。

篠塚 ポジションを固定して打撃を重視するということでしょうが、シーズン中に守備重視に転換する可能性もあるでしょう。打順は、1番が近本光司、あとはクリーンナップの大山、佐藤あたりが昨年以上の成績を残せれば面白いと思います。

 巨人と阪神を1、2位に予想しましたが、個人的にセ・リーグはこの2チームが引っ張っていかないと面白くないと思っています。そういう意味で巨人の巻き返しと、岡田タイガースの奮闘に期待ですね。

【3位予想:DeNA】

――3位予想のDeNAはいかがですか?

篠塚 ピッチャー陣も野手陣もバランスがいいと思います。先発はWBCでもいいピッチングを見せた今永昇太が軸になっていくでしょうし、サイ・ヤング賞投手の(トレバー・)バウアーも加入しました。

 リリーフ陣も、昨シーズンにクローザーに返り咲いた山﨑康晃が今シーズンもいいんじゃないかと。彼が安定してくると、ピッチャー陣はもっとバランスがよくなると思います。

――野手陣は、中日から加入した京田陽太選手が、オープン戦では本来のショート以外にファーストやサードでも起用されていました。

篠塚 守備はいいと思いますよ。ファーストやサードの守備に慣れれば、ユーティリティープレーヤーとして貴重な存在になるでしょう。

 ただ、バッティングは波が激しく、悪い時の状態が長く続いてしまう。バッティングの改善は大きな課題。ある程度打てたら、中日も出していないはずですから。

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