今永昇太が明かす「栗山監督から託された侍ジャパンでの役割」と「ダルビッシュに聞いてみたいこと」 (3ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta

── 栗山英樹監督からは、どんな言葉をかけてもらってますか。

「WBCのメンバーに内定したというお電話をいただいたとき、11月と同じく若いメンバーが入ってくるから、あの時のようにみんなをなごませたり、野球以外の部分でも協力してくれないかと言われました。1カ月弱の短い期間でチームをつくろうと思ったら、球場のコミュニケーションだけじゃ、絶対に足りない。だからホテルに戻ったあと、いろんな場面でみんなに話しかけて歩くことが大事になると思っています」

── 若い選手に話しかけるのは得意なほうですか。

「自分のことを話すのではなく、相手の得意分野について話をしてもらうのがいいんじゃないかと......そうすれば、僕も勉強になりますからね。年をとればとるほど自分の意見は言わないほうがいいって、雑誌に書いてありました(笑)」

── なるほど(笑)。今永投手は、野球選手にとっての日本代表はどうあるべきだと考えていますか。

「僕はそもそも、誰もできないことに価値を感じています。NPBの支配下選手が1球団に70人いて、12球団で840人。プラス育成選手がいて、およそ1000人のプロ野球選手がいるなかで日本代表に選ばれるのは何人なのか、ということを考えれば、ものすごい倍率じゃないですか。母数を野球人口にすれば、もっともっと倍率が高くなるわけで、つまりは誰もが日本代表になれるわけじゃない。何歳になろうが、どういう状況だろうが、日本代表に選ばれるような成績を常に出さなければいけないし、満場一致で選ばれるような選手でありたい。日本代表は僕にそう思わせてくれる場所だと感じています」

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プロフィール

  • 石田雄太

    石田雄太 (いしだゆうた)

    1964年生まれ、愛知県出身。青山学院大卒業後、NHKに入局し、「サンデースポーツ」などのディレクターを努める。1992年にNHKを退職し独立。『Number』『web Sportiva』を中心とした執筆活動とともに、スポーツ番組の構成・演出も行なっている。『桑田真澄 ピッチャーズバイブル』(集英社)『イチローイズム』(集英社)『大谷翔平 野球翔年Ⅰ日本編 2013-2018』(文藝春秋)など著者多数。

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