今永昇太が明かす「栗山監督から託された侍ジャパンでの役割」と「ダルビッシュに聞いてみたいこと」 (2ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta

【ダルビッシュに聞きたいこと】

── 今永投手は、ダルビッシュ有投手に次ぐ投手陣の年長者になります。7つ上のダルビッシュ投手が投手陣の兄貴分的存在になっているなか、今永投手はどんな役割を担おうと考えていますか。

「昨年11月の強化試合でも僕は年齢が上のほうだったので、いかにしてみんなをその場の空気に馴染ませるかを考えていました。そういう空気は野球以外の生活のなかで築き上げていくべきものだと思うので、僕が率先して橋渡し役を務めようと思っています。

 たとえば高橋宏斗選手は20歳で、急に年上の選手に話しかけたりはなかなかできないと思うので、僕から話しかけようかなと......朝ごはんを一緒に食べようとか、夜、どこかへごはん食べに行こうとか、どっちの例も食事の誘いになってしまいましたが(苦笑)、まあ、そういう会話からコミュニケーションをとっていくことは大事なんじゃないですかね」

── 逆に今永投手がピッチャーのなかでは唯一の年上であるダルビッシュ投手のところへ甘えに行ったりする発想はありますか。

「それはもちろん、ありますね(笑)。この合宿までまったく接点はなかったんですが、ダルビッシュさんのYouTubeとか、SNSでのいろんな発信は僕もたくさん目にしてきているので、そのなかで疑問に思ったことをより深く掘り下げて聞いてみたいと思っています」

── 深く掘り下げるというのは、具体的にはどんなことを?

「ダルビッシュさんはいろんな変化球を投げられる投手で、『こういうボールを投げて下さい』と言われたらそれを再現できると動画でおっしゃっていたんです。さらに、どんな握りでもスライダーは投げられる、リリースがどうとかボールのグリップがどうとかいう話ではないということも話されていて、それはどういう仕組みなのか、ぜひ聞いてみたい。

 あとは"今永昇太"という投手のフォームではどういう球種が投げやすいのかも聞けたらいいんですけど......だからまずはキャッチボールをしたいですね。そこでいろんな変化球を投げていただけたらうれしいし、僕の変化球も見ていただいて、もっとこういう軌道が出せるんじゃないかとか、もっとこういうふうにすればバッターは嫌なんじゃないかとか、そういうアドバイスをもらえたら、もっとうれしいです!」

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