西岡剛「負けたら日本に帰れない、なんて気持ちはナンセンス」。WBCの理想オーダーは1番・大谷翔平でイチローの役割を期待 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by スポニチ/アフロ、ロイター/アフロ

【1番・大谷に期待すること】

――西岡さんがオーダーを組むとしたら、どうなりますか?

西岡 1番は大谷選手です。僕が出場した第1回大会(2006年)の第2ラウンド初戦のアメリカ戦で、1番がイチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)で僕が2番だったのですが、イチローさんがいきなりホームランを打ったんです。目の前でいきなり初球を打っていったのですが、それで「(アメリカに)勝てるんじゃないか」という雰囲気に一気になりましたし、勇気を与えてくれました。その役割を、今回は大谷選手が担ってほしいです。

――2番バッターはいかがでしょうか?

西岡 (ラーズ・)ヌートバー選手(カージナルス)です。特に決勝ラウンドに進むとメジャーリーガーが多くいるチームと戦うことになりますし、メジャーのピッチャーに慣れているのは大きいです。ただ、どこまでできるのかは未知数ですね。

 クリーンナップは、3番が吉田正尚選手(レッドソックス)で、4番は村上宗隆選手(ヤクルト)、5番が鈴木選手です。

――4番はやはり村上選手?

西岡 まだ23歳と若いですが、昨シーズンの成績やこれからの彼に対する期待、経験値を上げていってもらうためにも、ぜひ4番を任せたいですね。そのうしろを、国際大会の経験が豊富で、ふだんからメジャーのピッチャーを見ている鈴木選手に任せる形です。

――6番以降はいかがでしょうか?ちなみに、ファーストは山川選手、岡本和真選手(巨人)など候補が多いです。

西岡 難しいところですね......。6番にはファーストで山川選手を置きましょうか。7番には東京五輪やプレミア12などでも活躍している山田哲人選手(ヤクルト)、8番に甲斐選手、9番に源田壮亮選手(西武)を入れます。

【西岡剛氏が考えたベストオーダー】

1番 DH     大谷翔平(エンゼルス)

2番 センター   ラーズ・ヌートバー(カージナルス)

3番 レフト    吉田正尚(レッドソックス)

4番 サード    村上宗隆(ヤクルト)

5番 ライト    鈴木誠也(カブス)

6番 ファースト  山川穂高(西武)

7番 セカンド   山田哲人(ヤクルト)

8番 キャッチャー 甲斐拓也(ソフトバンク)

9番 ショート   源田壮亮(西武)

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