西武・平良海馬は先発で通用するのか? 最優秀中継ぎ→最多勝の偉人・攝津正が語る「成功の心得」 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Koike Yoshihiro

── 平良投手が先発に回るとこで、先発に厚みは出ますが、リリーフ陣は手薄になる可能性があります。

攝津 最近の野球は、リリーフを充実させて逃げきる傾向にあります。事実、昨年の西武リリーフ陣は平良投手の34ホールドをはじめ、水上由伸投手が31ホールド、本田圭佑投手が20ホールド、そして抑えの増田達至投手が31セーブと充実していました。たしかに平良投手が先発に回ることで、誰かがその役回りをやらなければならず不安はあると思います。

 ただ一方で、長いシーズンを乗りきるには先発は何人いてもいい。戦っていくなかで配置転換はあると思いますが、先発投手を計算できるというのは首脳陣にとってはありがたいことです。そういう意味で、平良投手の先発転向はプラスにとらえるべきだと思います。とにかくいい形で先発に移行して、成功してほしいですね。

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