吉田正尚の劇的アーチでオリックスが勝利。野田浩司が振り返る勝負の分かれ目「7回のヤクルトの攻撃で...」 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Kyodo News

 これで通算成績は2勝2敗1分けでタイになりました。去年に続いて両チームの力が拮抗し、すごい試合が続いています。

 移動日をはさんで神宮で迎える第6戦。五分にしたオリックスとすれば、初戦で先発した山本由伸投手が投げられるかどうかですが、脇腹を痛めたので難しいかもしれません。その場合は山﨑福也投手、もしくはほかの投手を立てて、宇田川投手と山﨑颯一郎投手を早めにつぎ込む采配もあると思います。

 一方のヤクルトはローテーションどおり、6戦目は小川泰弘、7戦目はサイスニードの先発が予想されます。第5戦をヤクルトが1点差で逃げ切っていたらかなり有利になっていましたが、土壇場でオリックスがひっくり返したことで、今シリーズの行方は本当にわからなくなりました。選手も日本シリーズの雰囲気に慣れてきたと思いますし、これまでと違った戦いが見られると思います。

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