解説者3人が占う新人王レース。「セは大勢×湯浅京己の一騎打ち」「パは水上由伸に挑むソフトバンク勢」 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Koike Yoshihiro

 ここまで17試合に先発して5勝6敗、防御率2.41、奪三振127。チーム事情もあってなかなか勝ち星に恵まれていませんが、球団の高卒2年目投手の100奪三振は、1960年の板東英二さん(126個)、2017年の小笠原慎之介(105個)以来です。

 新人王は厳しいかもしれませんが、近い将来、中日のエースとなる可能性は高いでしょうし、沢村賞を目指す投手になってほしいですね。

野田浩司氏

 セ・リーグは巨人のルーキー・大勢が最有力だと思います。これまでクローザーが確立できず、ゲーム終盤の戦いに不安があった巨人ですが、大勢の登場で劇的に変化しました。大勢のすばらしいところは、打者の左右を問わずインコースを突けるところ。腕の振りがいいので、打者は差し込まれてしまいます。

 シーズン終盤はおそらく疲れが出てきたのか、打たれる場面もありましたが、30セーブ以上挙げたというのは十分に評価できると思います。

 対抗は、阪神の湯浅京己かなと思っています。ここまで53試合に登板して、ホールド39はリーグトップです。大勢とは投げるポジションが違うだけで、貢献度は大差ありません。このまま最優秀中継ぎのタイトルを獲得すればチャンスはあるかもしれませんね。

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