ロッテ・松川虎生が挑む史上初の「高卒捕手・新人王」。獲得の条件は? (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Koike Yoshihiro

── 守備に関してはキャッチング、スローイング、リードと、どんなところを注意すべきですか。

「佐々木朗希の160キロを超すストレート、140キロ台後半のフォークなど、うまく捕っていると思います。また、石川とバッテリーを組んだ4月1日の西武戦では、去年の盗塁王・源田壮亮を見事に刺した。報道によると、捕球から二塁到達まで1.90秒だったそうです。守備の面でしっかり一軍レベルにあるから、試合に出られているのでしょう。そしてなにより大事なことが、チームの勝利にどれだけ貢献できるか。今後、リードの傾向など、各球団に必ず分析されるでしょう。配球を読まれ始めた時、どういうリードをしていくのか興味深いですね」

── リードについてはどんな印象ですか。

「今は石川や美馬といったベテラン投手と組むことで、育てられている部分はあると思います。今後は状況を見ながら、餌をまいたり、駆け引きも必要になってくる。あとは、長打が出にくい"外角低め"をどう使うか、ストライクからボールになる変化球でどれだけ空振りを奪えるかが重要になってきます。そこをうまく使えるようになれば、リードの幅が広がる。いずれにしても、新人王を獲得するにはチームの勝利にどれだけ貢献できるか。そこが最大のカギになるでしょう」

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