松坂世代の独立リーグ監督はコロナで大打撃。励みは「ヒーロー」の活躍 (5ページ目)

  • 広尾晃●文 text by Hiroo Koh
  • photo by Hiroo Koh

 昨年、本拠地球場がなかった堺シュライクスだが、2020年は新しく完成した「くら寿司スタジアム堺」を本拠地として戦う予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、まだチームは活動停止を余儀なくされている。

 厳しい状況が続くなか、堺シュライクも大西も歯を食いしばって耐えしのいでいる。

「とにかくコロナが終息してもらわないと......先行きは不透明なままです」

 不安はつきまとうが、このままでは終われない理由がある。それはまだ現役で頑張っている"松坂世代"の存在だ。現在、松坂をはじめ、和田毅(ソフトバンク)、久保裕也、渡辺直人(共に楽天)、藤川球児(阪神)の5人がプレーを続けている。

「同級生の絆は強いです。(松坂)大輔は2年ほど前にうちの店に来てくれたんです。その後も、時々連絡は取り合っています。僕にとって、大輔が頑張ることが本当に励みになる。あいつに元気がなかったら寂しいですし......僕にとってはいまだにヒーローです」

"松坂世代"としてのプライドは、いまも大西の大きな支えとなっている。

(おわり)

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