オマエは誰? 野球選手のボブルヘッド「似てない問題」を斬る! (3ページ目)

  • 長谷川晶一(12球団ファンクラブ評論家Ⓡ)●文・写真 text & photo by Hasegawa Shoichi

【オリックス】
 公式ファンクラブのBsポイントシステム4000ポイントでゲットできるのが糸井嘉男、坂口智隆の2体。金子千尋のものは品切れのため入手できなかった。ソフトバンクのボブルヘッドが、みんな腕を組んだ同じポーズだったのに対して、こちらは躍動感あふれるプレー中の姿がモチーフになっている。糸井はバッティングフォーム、坂口はベースランニング中の雄姿がなかなかカッコいい。身体を傾けながら、全力疾走をしている坂口の姿が見事に表現されていると言えよう。

坂口智隆(左)と糸井嘉男(右)。躍動感ある オリックスのボブルヘッド坂口智隆(左)と糸井嘉男(右)。躍動感ある オリックスのボブルヘッド
物憂げで斜め上目線の糸井物憂げで斜め上目線の糸井
 しかし、問題なのは糸井の表情だ。似ているかどうかという以前に、その目がうつろで焦点が定まっていないのだ。何か深い悩みを抱えていて、心ここにあらずというのか、野球に集中できていないような物憂げな表情でバットを持っているのである。その表情を見ていると、何だかこちらまで切なくなってくる。他球団のものも含めて、ここまで物悲しいボブルヘッドは見たことがない。ある意味では貴重なボブルヘッドとして記憶にとどめておきたい。

(つづく。次回は日本ハム、ロッテ、楽天編


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