西武・高橋光成「岸孝之さんのボールを見てプロの凄さを知った」 (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kyodo News

―― 1学年上には松井裕樹投手(現・楽天)らがいましたが、同学年では安樂智大投手(現・楽天)もいました。安樂投手はベネズエラ戦で16奪三振、完封勝利を挙げるなど、活躍しましたね。

高橋 衝撃でしたね。自分はあまり投げられなかったので、安樂が投げた時には、「すごいな」という思いと、ちょっと悔しさがありました。

―― 高校3年時は故障もあって、調整が追いつかずに甲子園不出場でした。西武スカウト陣の評価は2年夏時点である程度は固まっていたものと考えられます。

高橋 たまに2年夏の甲子園を振り返ると、「ショボイな」って、やっぱり思います(笑)。昔の自分を見ていると、「もっとこう考えてやっておけば良かった」と思うことがあるんですけど。あの時はあの時なりに、ガムシャラにやっていたので、それがいい方向に出たのかなとは思います。

―― 一番「ショボイ」と感じる部分はどこですか?

高橋 今もなんですけど、ボールが本当に弱いところですね。「なんでこの球で打たれなかったんだろう? 何が良かったのかなぁ」と見ていて思います(笑)。

―― ちょっとシュート回転していましたね。

高橋 そうなんです、すごくシュートしていて、それが良くない時の傾向だったんですけど、逆にそのくらいシュートしていたことが良かったのかもしれないです。

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