パ・リーグを独走! ソフトバンク工藤監督流「采配の妙」に迫る (3ページ目)
投手陣も野手同様、調子のいい選手を積極的に起用したことで、新しい戦力が生まれました。バリオスや二保旭がまさにそれで、結局、1年間を通して投手陣全体が不調に陥(おちい)ることがありませんでした。投手陣が安定することで打者にも余裕が生まれ、落ち着いた試合運びができた。
これまでもホークスは、他球団がうらやむ選手層の厚さを誇っていましたが、今年はレギュラーと控えの力の差がほとんどありませんでした。だから、誰が試合に出てもホークスの野球ができる。競争をあおることで選手個々のレベルがアップし、それがチーム全体の底上げにつながった。それを実践したのは、間違いなく工藤監督だったと思います。
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