カープ女子が牽引? 今、野球界に女性向けグッズが急増中! (2ページ目)

  • 長谷川晶一(12球団ファンクラブ評論家Ⓡ)●文 text by Shoichi Hasegawa

「やります、やります、絶対にやります!」

 即答して、すぐに全球団の「カタログ」を取り寄せた。なかには、オリックスのように「うちは紙でのカタログは作っていません」という球団もあったけれど、各チームのカタログを見ていたら、40代半ばのいいオッサンにもかかわらず、ウキウキした気分になってくるから不思議だ。僕は子どもの頃からのヤクルトファンなのだけれど、他球団のアイテムまでほしくなってきた。

 それぞれのカタログを見ていると、いろいろなことに気がついた。ソフトバンクや阪神のカタログは、よく言えば「オーソドックス」、悪く言えば「旧態依然」といった趣(おもむき)で、選手たちの集合写真があしらわれているのに対し、ヤクルトはつば九郎グッズを身につけた女性モデルが単体で表紙になっている。一方、つば九郎の永遠のライバルであるドアラが表紙となっているのが中日のカタログだ。そして、中日もまたオリジナルグッズを身につけた女性3人組の写真が表紙にあしらわれている。やはり、時代は「女性がターゲット」なのだ。

オーソドックスな阪神のカタログ表紙オーソドックスな阪神のカタログ表紙 ヤクルトのカタログ表紙。女性を強く意識ヤクルトのカタログ表紙。女性を強く意識

ドアラを前面に打ち出した中日のカタログ表紙ドアラを前面に打ち出した中日のカタログ表紙
 では、「カープ女子」を擁する広島のカタログはどうなっているのだろう? 真っ赤な表紙には白文字で「CARP FULL」と大書してあり、中央には「15」と銀の文字。今年から復帰した黒田博樹の背番号「15」と、「2015年」のダブルミーニングなのだろう。

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