大谷翔平の夢「初のポストシーズン進出」を叶えたい! エンゼルスは「先発2番手とセットアッパー」を早急に補強すべし (3ページ目)

  • 宇根夏樹●取材・文 text by Une Natsuki
  • photo by AFLO

【剛腕チャップマンも獲得可能】

 来オフにFAとなる、ともに28歳のサイ・ヤング賞投手、シェーン・ビーバー(クリーブランド・ガーディアンズ)とコービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)も、売りに出されるとは決まっていない。

 現時点でトレード市場に出る可能性が非常に高く、エンゼルスの需要を満たす先発投手は、ジョーダン・モンゴメリー(セントルイス・カージナルス)、ジャック・フラハーティ(カージナルス)、ルーカス・ジオリト(シカゴ・ホワイトソックス)あたりだろうか。彼らはFAまで数カ月だ。

 もちろん、そういった投手を得るには、それなりの見返りが必要になる。しかし、エンゼルスはプロスペクトを豊富に抱えているわけではない。

 各メディアが開幕前に発表したプロスペクト・ランキングにおいて、トップ100に入っていたのは捕手のローガン・オホッピー(23歳)と遊撃手のザック・ネット(22歳)に、現在はAAにいる捕手のエドガー・クエロ(20歳)くらいだ。このなかでトレード要員にできるのは、クエロしかいない。あとのふたりは離脱中ながら、それまではレギュラーを務めていた。

 ほかには、エンゼルスが手放すかどうかはさておき、先発投手のリード・デトマーズ(23歳)、外野手のミッキー・モニアック(25歳)とジョー・アデル(24歳)は、他球団が欲しがるかもしれない。3人とも元プロスペクトで、まだ25歳以下と若い。

 先発投手以外にも、エンゼルスはクローザーのカルロス・エステベスにつなぐセットアッパーがほしい。ブルペンは予想以上に健闘しているものの、勝利の方程式を確立するには至っておらず、エステベスの疲労も懸念される。

 こちらは、アロルディス・チャップマン(カンザスシティ・ロイヤルズ)が獲得可能だ。もっとも、そこまでのビッグネームでなくとも構わない。

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