レッドソックス吉田正尚には「大型契約も納得」、メッツ千賀滉大は「B評価」。各球団の専門メディアの評価は正反対 (3ページ目)

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by Kyodo News

 メッツ専門メディア『ライジング・アップル』は1月8日、今オフにメッツが獲得した先発投手を格づけした記事で、千賀を「B」と判断している。「メジャーで活躍できるのか、まだわからないから」ということが理由になっている。その記事を執筆したティム・ボイル記者に、まずは千賀獲得についての見解を聞いた。

「FAでジェイコブ・デグロム、クリス・バシット、タイフアン・ウォーカーを失ったメッツは、先発ローテーションの3、4番手を任せられる投手が必要でした。千賀はうってつけです。しかも、メッツの先発候補の中では若いほうでしたから。契約に関しても妥当な内容じゃないでしょうか」

 ボイル記者は千賀の獲得と契約には満足しているようだが、「私にとって千賀は未知数だ」という考えをあらためて強調する。メジャーでの実績がないことはもちろんだが、日本時代の故障歴にも不安を抱いているようだ。また、千賀がメジャーの5人制のローテーションに適応できるかどうかにも懸念を示す。起用法については、次のような予想を明かした。

「おそらく千賀は、徐々にローテーションに入っていくことになるでしょうね。例えば、タイラー・メギルやデビッド・ピーターソンと交代制にして、休養日を与えながら徐々に慣れさせていったり、球数やイニング数に制限が設けられたりといった配慮がされるかもしれません」

 さらにボイル記者は、「千賀は4番手になる」と予想。しかし、「そのほうがチームにも千賀にもメリットがある」と指摘する。

「メッツはジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーと右腕が続くので、左腕のホセ・キンタナが3番手に来たほうが左右のバランスがよくなります。また、4、5番手であれば、開幕直後は登板前にオフがある。4月中旬から連戦が続くので、それまでは負担をかけずにメジャーに慣れていくことができます」

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