MLBポストシーズン開幕。ダルビッシュ有、菊池雄星、プホルス...ワイルドカード進出の8チームを紹介! (8ページ目)

  • 岡本“MOBY”拓也●文 text by Okamoto “MOBY” Takuya
  • photo by AP/AFLO

監督解任後から怒涛の快進撃

◎フィラデルフィア・フィリーズ(第6シード)/87勝75敗

【先発予想】
Game1:ザック・ウィーラー
Game2:アーロン・ノラ
Game3:レンジャー・スアレス

 6月2日の時点で22勝29敗、ジョー・ジラルディ監督が解任され、後任として監督代行に就任したのがヤンキース時代からジラルディの参謀を務めていたロブ・トムソン。選手たちとの対話を重視し、「我々はロブについていく」とチームがまとまった結果、勝率6割超えの好成績を挙げ、11年ぶりのポストシーズン進出をつかんだ。

 たび重なるケガから8月下旬に復帰した主砲のブライス・ハーパーは、MVPを獲得した昨季同様の活躍を見せた。またメジャーデビューから11年目にしてポストシーズン初出場を果たしたジーン・セグラ、同じく9年目にして初出場のJ.T.リアルミュートのベテラン勢の活躍も期待できる。

 東京五輪でアメリカ代表として活躍し、今夏のトレードで加入(=出戻り)した37歳のクローザー、デヴィッド・ロバートソンもフル回転の働きでチームの勝利に貢献した。

 相手は、今季レギュラーシーズンで4勝3敗と勝ち越しているカージナルスだが、チーム最後のポストシーズン出場となった2011年ディビジョンシリーズで惜敗した因縁の相手でもある。

 2016年にカブスでワールドチャンピオンを経験し、今季の本塁打王カイル・シュワーバーは「ポストシーズンはレギュラーシーズンとはまったく別物だ」と発言。第6シードからの下剋上なるか注目だ。

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