マック鈴木から結城海斗へ助言。「なんでもマネ」で英語はうまくなる (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Reuters/AFLO

 僕もマリナーズとの契約金は75万ドルでしたけど、最初にサリナス・スパーズ(1A)で洗濯係をしていたときは、1日中働いて月300ドル。翌年、サンバーナーディーノで投げたときで月500ドルでしたから。当時は今よりも物価は安かったとはいえ、それでも生活は苦しかったですよ。

 いま思うことは、メジャー年金を受給できるまで頑張れて、本当によかったということです。支給年齢まで頑張れば、年に何百万円という金額を生涯受け取れるんです。子どもを持った今、これは気持ちの上で大きいですよ。正直、満額となる10年以上やれていたらと思いますけどね。そしたら2000万円以上ですから(笑)。

 結城くんにとっての目標は、メジャーで投げることだと思います。強い信念を持って、頑張ってほしいですね。

 僕は今、英語野球教室を開いていますし、ほかにもアメリカで野球を経験した人たちがいろんなところで野球教室をしています。日本の野球だけじゃなく、ほかの国の文化をミックスして発展させることって大事だと思うんですよ。そういう意味でも、結城くんはメジャーを目指しつつ、いろんな経験をしてほしいですね。

 彼のピッチングを見たことはないのですが、カンザスシティ・ロイヤルズが契約するわけですからすごい素質があるのだと思います。16歳の少年が大きな夢を抱いて挑戦する。本当に素晴らしいことだと思います。個人的には、彼がどんな成績を残してくれるのか。すごく楽しみにしています。

おわり

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