元・東大野球部スラッガーが司法の道へ 辻居新平の文武両道の極意は「勉強でもスポーツでも本気でやったほうが楽しい」 (3ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【司法試験への意識は「勉強をやりすぎない」】

ーー東大野球部を引退後は、司法試験に向けてのスタートを切りました。ふだんはどんな感じで勉強をしていたんですか?

 7時くらいには起きて、だらだらと支度をしながら、まず外に出て散歩するんですよ。30分くらい歩いたら、シャワー浴びて、朝ご飯を食べるんです。そこからは気分や勉強内容によって変わるんですが、家の机に向かったり、近くの図書館へ行ったり、場所を変えつつ、勉強していました。

 個人的に、朝ごはんをしっかり食べるのはおすすめです。毎日同じ時間に食べると生活リズムができてきます。規則正しい生活をしながら勉強とスポーツを続けていくと、逆に気持ちよくなってきて、頑張っている証になってくるんじゃないですかね。

 そしてお昼ご飯を食べて午後もまた勉強。夜は飲み会に行ったりもしていましたが、予定がなければ家で食べてまた勉強して夜12時くらいには寝るという流れでした。時間は、1日10時間前後ですかね。調子がよければ11時間くらい。やりすぎないというのもけっこう意識していました。

この記事に関連する写真を見るーーやりすぎない、ですか?

 もちろんたくさんやれるに越したことはないと思いますが、たとえば14時間とか勢いよくやって生活リズムが崩れて、次の日が5時間とかだと、トータルで考えればできてない。毎日10時間くらいが自分にとってはよかったです。今思うと、東大受験の時もそれぐらいだったと思います。

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