ドラフト指名を待つ東京六大学の実力投手6人 注目は「東都7人衆」だけじゃない (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Shiratori Junichi

■石原勇輝(いしはら・ゆうき)

広陵高 → 明治大

180cm/85kg 左投左打

 村田や蒔田よりも実績は劣るものの、対角線上に投げ込まれる最速149キロの速球と、落差の大きなカーブとチェンジアップで注目を集める左腕。昨秋にリリーフとして台頭したが、4月24日の慶應大戦で初の先発投手としてマウンドに上がると、6回無失点と好投。田中武宏監督の「帽子が飛ばなくなるまで試合で投げさせないぞ」という言葉を受け、投球時の頭の揺れを意識したことで制球が安定した。

 石原は大学の4年間を「心身ともに成長し、球質もよくなった」と振り返る。大学通算3勝ながら、伸び代を感じさせる左腕へのスカウトの眼差しは熱い。

■尾崎完太(おざき・かんた)

滋賀学園高校 → 法政大

175cm/73kg 左投左打

 実力ある投手陣が揃う法政大のエース。特徴的な2段モーションから投げ込まれる150キロの速球と、落差のあるカーブを武器に三振を量産し、今春のリーグ戦で4勝を挙げる活躍を見せた。

 尾崎と対戦した早稲田大の小宮山悟監督も「横から見ているだけですが、早川隆久(楽天)に質が似ている。真っすぐ、カーブ、スライダーと申し分ない惚れ惚れする投手」と、4球団競合の末にプロに進んだかつての教え子の名前を出し、尾崎の実力を高く評価。プロでもその活躍が期待される。

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