BCリーグのドラフト候補5人 「一日に米9合」の剛腕投手、川﨑宗則らにアドバイスを受ける俊足の外野手も (3ページ目)

  • HISATO●取材・文・撮影 text & photo by HISATO

この記事に関連する写真を見る●尾田剛樹(おだ・ごうき)23歳・外野手

大阪観光大学→栃木ゴールデンブレーブス

175cm 74kg 左投左打

 50m5秒9という俊足で、守備範囲の広さが武器の外野手。一塁到達タイムは3.7秒台で、三塁打のタイムは11.8秒を計測する。

 大学時代は主に3番ライトだったが、BC栃木1年目の今季は全65試合を1番・センターで出場した。開幕当初こそ、BCリーグの投手への対応に苦慮したが、修正して自分のバッティングができるようになると波に乗った。

 8月に一度は調子が落ちたが、後半戦では修正。盗塁数も32を記録して、BCリーグ南地区の盗塁王(リーグ全体では1差の2位)に輝いた。他にも、得点はリーグトップ、安打数は3位と好成績。9月のBC選抜戦では全試合に出場し、そこでも盗塁を記録。長打も放って打力と足をアピールした。

 BC栃木は練習設備が整っていて指導者の数も多く、NPBを目指すにための環境が充実している。BCリーグの中では随一のレベルだ。尾田も寺内崇幸監督(元巨人)、飯原誉士コーチ(元ヤクルト)の指導を受け、打撃のタイミングの合わせ方や走塁技術が向上したという。

「特に盗塁に関しては、最初は牽制死や盗塁死があったんですが、技術をイチから見直して成長できたと思います。以前は"戻る"ことに対しての意識が強かったんですが、アドバイスをいただいて、『100%スタートを切るという気持ちの中で、牽制が来たら戻る』という考えに変わりました。それからスタートもスムーズに切れるようになりましたし、リードの大きさが変わったと思います」

 チームメイトである川﨑宗則(元ソフトバンク、ブルージェイズ他)にもアドバイスを受けているようで、「野球の考え方などいろいろ教えていただけて、すごく勉強になる」と、技術面だけでなく知識や精神面の向上にも繋がっているという。

 目指す外野手像は、近本光司(阪神)や大島洋平(中日)だ。独立リーグ内での能力は折り紙つき。今年に指名されるかはわからないが、「NPBに向けては、まだ体も全然細いので、体作りから見直したい」と今後も見据えている。

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