高校球界を席巻する「スーパー1年生」たち 最速145キロ右腕、名門の中軸を託された好打者など逸材ズラリ (3ページ目)

  • 高木遊●文・写真 text & photo Takagi Yu

 この坂本と取手シニア、U−15代表のチームメイトで、智辯和歌山に進んだ藤田一波(かずは)は春の県大会で「3番・センター」として出場。シュアな打撃と俊足を生かした外野守備は、すでに大きな存在感を放っている。

 このほかU−15のメンバーでは、右腕では一番の素質を感じさせた堀田昂佑(ほった・こうすけ)が広陵(広島)に進学。野手では、左のスラッガー・金本貫汰(かねもと・かんた)が東海大相模(神奈川)、大型捕手の花嶋大和が昨年の甲子園出場校・市立船橋(千葉)進み、いずれも春の公式戦に出場を果たしている。

 また代表で二遊間を組んだ矢野塁と辻琉沙(りゅうさ)は、ともに履正社(大阪)。激戦区での活躍が期待される。

 そして、宮崎の聖心ウルスラ聡明中学から大阪桐蔭に進んだ長身右腕・森陽樹(はるき)ら、軟式出身の選手たちもここからさらなる飛躍が期待され、高校野球を大いに盛り上げてくれることだろう。

プロフィール

  • 高木 遊

    高木 遊 (たかぎ・ゆう)

    1988年生まれ、東京都出身。大学卒業後にライター活動を開始し、学童・中学・高校・大学・社会人・女子から世代別の侍ジャパン、侍ジャパントップチームまでプロアマ問わず幅広く野球を中心に取材。書籍『東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方〜氷点下20℃の北の最果てから16人がNPBへ〜』(樋越勉著・日本文芸社)『レミたんのポジティブ思考"逃げられない"な"楽しめ"ばいい!』(土井レミイ杏利著・日本文芸社)『野球で人生は変えられる〜明秀日立・金沢成奉監督の指導論(金沢成奉著・日本文芸社)では、編集・構成を担当している。

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