断トツ優勝候補・大阪桐蔭のセンバツ連覇を止めるのは「この7校」だ (3ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 秋の明治神宮大会優勝の明徳義塾(高知)は、例年になくバッティングに力を入れてチームづくりを行なった。馬淵史郎監督も「ここ10年で打撃は一番いい」と自信を持っている。ただ、喫した三振は60個と多く、持ち前の粘り強いバッティングができるかどうかが課題となる。

 明治神宮大会で大阪桐蔭を破った創成館(長崎)は豊富な投手陣が強み。184センチの左腕・川原陸、大阪桐蔭相手に好投した左腕の七俵陸(しちひょう・りく)、上からだけでなくサイドからも力強いボールを投げる伊藤大和、右オーバーハンドの戸田達也と、それぞれタイプの違う投手が揃う。

 もう1校、戦力が充実しているのが日本航空石川。大橋修人、重吉翼と140キロ以上を投げる2人に加え、昨夏甲子園のマウンドを経験した左腕の杉本壮志もおり投手陣は豊富。

 打線も186センチ97キロの上田優弥を中心に、チーム打率.379を誇る。「打力が高い選手が揃っているため必要ない」と中村隆監督が言うように、送りバントをしない攻撃ができる強力打線だ。

 はたして、断トツの優勝候補・大阪桐蔭を止めるチームはこの7校の中にいるのか。それともノーマークの学校が金星を挙げるのか。注目の戦いは3月23から始まる。

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