「G高C低」大阪ダービーはGに軍配。
首位セレッソ屈辱の20敗目

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 大阪ダービーの歴史を紐解けば、「G高C低」の構図が浮かび上がる。

 今季J1リーグ第7節での対戦を含め、前節までの通算成績はガンバ大阪の19勝5分9敗。両者の間には圧倒的な力関係の格差が存在している。

吹田スタジアムで初めて行なわれたリーグ戦34回目の大阪ダービー吹田スタジアムで初めて行なわれたリーグ戦34回目の大阪ダービー G大阪がまだ強豪クラブの地位を確立していなかった2001年まで、セレッソ大阪はほぼ互角に渡り合っていた(7勝9敗)。だが、両者の差が如実に表れたのは2002年以降。同年にJ2での戦いを余儀なくされたC大阪は、西野朗監督のもとで着実に力を備え始めたG大阪に大きく水を開けられることとなる。

 翌年にJ1に復帰し、再開された大阪ダービーは、1stステージの対戦こそ2−0でモノにしたものの、この勝利を最後にC大阪は実に9年もの間、勝利から見放されることとなった。

 2004年の2ndステージの対戦では、1−7と歴史的な大敗を喫すると、G大阪と最後まで優勝を争った2005年の2試合でも、いずれも4点を奪われての完敗だった。このうち1試合でもモノにできていればC大阪に優勝が転がり込んだ可能性もあったが、結果的に最終節の"長居の悲劇"でG大阪に優勝をさらわれた。

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