2016.12.12

【自転車】片山右京が語るTeamUKYOの今。
「山にたとえるなら三~四合目」

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira
  • 高木秀彰●撮影 photo by Takagi Hideaki

 現実的なチーム運営でいえば、ヨーロッパで活動を開始するときでも、日本と同じようにまずは小さな合宿所からスタートすることになるんでしょうね。やがて拠点になる施設ができて、監督カーやチームバスも置けるようになって、で、2年後くらいにはどこかのUCIレースでTeamUKYOが勝って君が代が流れました、ということが1~2レースあればうれしいですね。『プロコンチネンタルチームではあそことあそこが強いよ』といわれるなかにTeamUKYOが確実に入るような存在になって、ワイルドカードでブエルタ・ア・エスパーニャの出場権を獲得できたりした日には、『俺はもう、観光しにバルセロナへ行っちゃうよ』なんてふうに舞い上がってみたいですよ(笑)」

 さらにそこから、彼らが究極の目標と掲げるツール・ド・フランス参戦までの距離は、はたしてどれほどの道のりなのか。片山自身が「いつも雲のなかにある」と話すとおり、まだ見当もつかない、というのがおそらく正直なところではあるだろう。

 だが、現在も10年後もサイクルロードレースの世界最高峰は、日本国内からアジアへとTeamUKYOが大きな一歩を踏み出したその先に凜然と待ち受ける、峨々(がが)たる雄姿である――。

(完)

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