【自転車】TeamUKYO、結成5年で2年連続チーム総合優勝の軌跡 (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira
  • 高木秀彰●撮影 photo by Takagi Hideaki

 土曜のクリテリウムは、大集団のゴールスプリントでチーム力を発揮したトレック・セガフレードの別府史之が昨年に引き続き2連覇。そして、アベラストゥリが居並ぶワールドツアーチーム勢を抑えて2位を獲得するという快挙を達成した。

 翌日のロードレースは、例年と同じくワールドツアーチーム勢が世界レベルの実力を見せつける展開となり、優勝はキャノンデール・ドラパックのダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア)、2位と3位はそれぞれオリカ・バイクエクスチェンジのクリストファー・ユール・イェンセン(デンマーク)とロバート・パワー(オーストラリア)が獲得した。

 TeamUKYOは悲願の表彰台獲得こそ来年以降にお預けとなったが、それでもプジョルが5位、プラデスが7位と大健闘し、大いに存在感を見せた。ちなみに、プジョルの5位というリザルトはTeamUKYO設立以来、ジャパンカップで獲得した最高順位であり、このレースで選手たちが獲得したUCIポイントにより、チームはアジアツアーの5番手に浮上した。

 その興奮も冷めやらぬまま、10月25日から28日までアラブ首長国連邦の砂漠地帯を走るステージレース「シャールジャ・インターナショナル・サイクリング・ツアー[2.1]」と、29日のワンデーレース「UAEカップ[1.1]」に参戦。アベラストゥリ、グアルディオラ、平井、中井路雅(みちまさ)、中井唯晶(ただあき)の5名がエントリーした。熱砂のなかで戦う過酷な環境でのレースだったが、シャールジャ・インターナショナル・サイクリング・ツアーではグアルディオラが総合5位、アベラストゥリが10位、平井が13位と好成績を収めた。

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