【自転車】TeamUKYO、大レースを2連勝でアジアランクの上位に (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  高木秀彰●撮影 photo by Takagi Hideaki

 その初日の堺ステージでは、午前に行なわれるエキジビションのクリテリウムレースでアベラストゥリが優勝。今年からチームに加入したアベラストゥリはJプロツアーでも個人部門首位につける活躍を見せているが、その強さを改めて広く印象づけた格好だ。

 今年のツアー・オブ・ジャパンは従来のような休養日がなく、連日のレースで初日の大阪・堺を皮切りに、京都、いなべ、美濃、南信州、富士山、伊豆、そして最終日の東京と、本州を移動しながら全8ステージを戦うスケジュールが組まれている。そのなかで、文字どおり最大の山場となるクイーンステージが、富士あざみラインを5合目のゴール目指して登攀(とうはん)するヒルクライムレースだ。

 ここ数年の富士山は、イラン勢が圧倒的な強さを見せつけており、日本勢はもちろん、ワールドツアープロコンチネンタルも歯が立たないほどの独走ぶりだった。今年もまた、彼らの独壇場となるであろうことが予想された。

 だが、レースが始まってみると、後続に1分近い差をつけて圧勝したのは、TeamUKYOのプジョルだった。この勝利でプジョルは、総合首位選手が着用するグリーンジャージを獲得。翌日の伊豆と最終日の東京でもグリーンジャージを守り切って、ツアー・オブ・ジャパン総合優勝を達成した。

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